本日、2回目の院内勉強会。
前回は、未経験者が多いクリニックということもあり、基本的な内容が中心でしたが、今回は実務に直結する内容ということで、『減点・返戻』について話させて頂きました。
1.減点・返戻について
(1)腫瘍マーカー検査
一般的な考え方として、診断に寄与するというよりは、治療効果と再発の監視用として施行されていると判断されている。そのため、『疑い』の場合は画像診断などの他の検査との併施がないと減点されやすい。
(例外)必ずしも画像診断を要求されない場合
・B、C型肝炎及び肝硬変の際の「AFP」
・前立腺癌疑いの際の「PAP」「PSA」
・高齢者で侵襲度の高い検査(大腸内視鏡)のない大腸癌疑いの「CEA」
・上記の考えを満たした上で、組み合わせは同系のものを避け4種まで。
(2)TARC検査について
・適応は「アトピー性皮膚炎」のみ。
(3)内視鏡(手術)前の肝炎検査について
・HBs抗原、HCV抗体定性・半定量のみは認められている。
・HBc抗体半定量・定量は慢性肝疾患のみ適応。
(4)レボセチリジン塩酸塩シロップについて
・6か月~1歳未満・・・1日2.5ml
・1歳~7歳未満・・・・1日5ml
・7歳~15歳未満・・・ 1日10ml
(5)減点・返戻を減らすためにどうするか?